青春を山へ

登山記録と過去の登山を日記風に綴っていきたいと思います。

2014立山三山縦走テント泊 中編

バスに揺られウトウトと眠りkに着いたよ!と起こされる。


バスから降りると肌寒い空気が出迎え、やっとここに来れた嬉しさが込み上げる。寝ぼけながら(笑)


駅から出ると!まさに北アルプスと呼ばれる景色がドーンと現れる。


二人して凄い!と騒ぐ。


僕は山を幾つか登っていたけどこんな凄い景色があるのを知らなかった。こんな世界が日本にもあるのかと感動した。スイスみたいだねと行ったこともないのに会話する。

散策路を歩きキャンプ場に向かう



僕はWebで調べ夏季のイメージをしていたけどまさかの雪。みくりが池も見ていたのとは大違い。



この池が後でみくりが池なのを知る(笑)


途中で散策路も雪に埋まり歩く通路を見失う。


本来なら竹が間隔で刺さっているのでそれを頼りに歩くのだが、そんな知識を二人は持ち合わせてなく、途方にくれる...(汗)





キャンプ場は目前にあるが、どうやってそこに行けばいいのか、わからず山小屋の人に聞く。

んー滑って行けば?と本当?と思うような答えが返ってきたが、僕らはシリ滑りをしてキャンプ場に到着する。





時刻は夕暮れ。こんなところで一夜を過ごせるのかと胸が躍る。寒気が時間とともに厳しくなってくるが、僕らは外で夕飯の準備に取り掛かる。





このビールの本数は一人前である(笑)相変わらずビールの重量はズシンと重く大変だが、山にビールは欠かせない。


夕飯のメニューはカレーとつまみの餃子。





あっという間に暗くなり、めちゃくちゃ寒い。


早々と飯を切り上げ各自のテントに潜り込む。そして眠りにつこうとするが寒くて寝れない。7月の山がこんなに寒いのを僕は知らない。


震えながら外に出てkのテントに訪問、やはり彼も寝れずにいた。


いやーこれは厳しいねえとガスバーナーをつけて暖をとる。



お湯を沸かしてラーメンを食べ明日の予定を話し寝床に戻る。全て着込み足をザックの中に入れて保温。そのうち疲れで眠りにつく。



朝になり寒さで叩き起こされる。そそくさと準備をして立山三山に向かう。

2014立山三山縦走テント泊 前編

2014年の7月半ば。

僕とkは夏のテント泊登山をしようと計画する。

一週間ぐらい観光も兼ねて余裕のある休暇を取る。


しかし、この時期。台風が日本海側に迫っていて僕が計画した登山日に直撃する予報となっていた。


出発する日。僕らは夕方に集まりkから


今回の山旅はどこに行くの~?と聞かれ、


えっとね~上の方、と会話を濁す。


こないだの瑞垣山の次にガイドブックでは中級レベルになっている立山に早くも僕は連れて行こうとしていた(笑)

僕のなかでは、とっととレベル上げをしてもらいたい気持ちとYouTubeなどで景色を観てとても行きたいと思っていた為である。僕らの車は、富山県を目指す。


ナビを入れていると


えっ富山県(笑)マジすか(笑)


うん!(笑)立山行こうと思って!まあキャンプ場近いし大丈夫だよ!と何が大丈夫なのかわからないが強引に富山県に出発する。



高速道路をひたすら走り続けて人生初の富山県に進出。夜中を少し回っていたが食事も兼ねて飲み屋に入る。


そして、そのまま車中泊をして朝に起きて天気予報を確認する。やはり今日と明日は天気予報は変わらず台風が直撃するとの事。僕らは少し考えて、登山前に観光すれば良くね?って事で本来なら後にしたい観光をする事に決める。


では、さっそくどうする?って事で長い運転をした後だからやはりまずは温泉巡りという事で氷見市の温泉に向かう。



海沿いを走り続けて結構な時間と距離でようやく目的地に到着。ここ富山県ではアルカリ性の湯質のため入った瞬間から肌はツルツルになる。こんな温泉初めてだ!と驚く二人。露天風呂に入りながら今日の予定を立てる。


風呂上がりにまずは食事。




そのあとは海岸沿いを散歩したりして時間をつぶす




道の駅に足を運んで地域の特産品などをみて本日僕がとても行きたかったお店に出掛ける事に。


春を背負ってという映画が上映されたばかりで、とある特集で出ていたお店。


そう、氷見牛のすき焼きである。




ちょっと敷居が高そうなお店であるが、入ってみると着物姿のスタッフさんが立っていて予約をしていたので席に案内される。


コース料理を食べつつメインの肉がやってくる



めっちゃ旨い!夏にすき焼きを食べるとは思っていなかったけどなかなかの食事である。


この日は夜遅くまで飲み。起きた次の日は昼前であった。また温泉に行き氷見市にある氷見牛の焼肉店に出掛け食事をする。



氷見牛を堪能しつつ天気予報を確認すると明日も天気が悪いと思っていたが予報は変わりまさかの晴れ。僕らは急いでロープウェイの最終時間を確認して行けるかもという事で、

今日の夜も飲みに出掛けようとしていた予定を変更して立山駅に向かう。


飲みより山である!やっと映像でしか観れてない景色を目の前にする事が出来るのかと凄く興奮していたのを覚えている。


立山駅から最終の室堂までは、マイカーは通行禁止の為


ロープウェイとシャトルバスを経由する事になる。


最終時間がギリギリに迫っているので急いで準備を済ませいさ立山駅へ!


ロープウェイは七分程度で終わりその後はシャトルバスに揺れて40分ぐらい乗る。


僕らはいつしか眠りに落ちる....


雨天時雲取山テント泊登山

この日kと合流して雲取山のテント泊登山に出掛けました。

今回僕らは前々から行きたいと思っていた甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に行こうと計画を立てていましたが、天気予報は変わらずの雨。仕方なく断念して東京都最高峰である雲取山に初登山です。


がしかし、kの体調がどうも悪いらしく一般的なルートでは厳しいとの判断。三条の湯という山小屋でテント泊して明朝に登頂を目指す事に。。。


やはり当日も雨...。


しかし僕らはあまりにも過酷過ぎた横殴りの雨のなか今年の夏に槍ヶ岳を登頂しました。寒気が厳しいなかで何時間も大雨に打たれながら山小屋に到着。テント泊は無理と判断して山小屋に泊まるも殺生ヒュッテは寒く。ガタガタ震えながら食事を済ませ濡れている服を着たまま寝るという。。。あれは本当につらかった(笑)


そんな過酷な経験があるからか、勢いよく降る雨も全く気にならず僕はシェルの帽子をとって雨を感じた。。紅葉シーズンとあって色合いよく景色を楽しむが単調な林道にそのうち飽きる。。。





集中力が登山に必要なのは前回の槍ヶ岳でもわかっていた事だが単調な道を何時間も歩くのはある意味過酷である。。


そして、2時30分頃に本日の野営地に到着。




受付に行くと、この雨の中で...屈強ですね(笑)と言われる(笑)


ここの山小屋には、なんと温泉がある!!

がしかし、男と女の時間交代制の為只今の時間は女湯になる。

ひと風呂浴びてビールでもと思っていたが仕方がないので先にテントを張ったりと寝ぐらの整地に取り掛かる。


一段落ついたところで風呂の時間まで余裕があり小腹が空いていた二人はもちとウィンナーを焼くことに...持ってきて正解だった。雨で濡れているが本当に美味しいと感じた。



そして雑談したり明日のスケジュール確認をして一時をやり過ごし本日大変楽しみにしていた入浴タイーム♪




やはりここは山奥でこのお湯はそのまま小川に流れるのでシャンプーなどの物は一切禁止。


ただ湯につかるだけだが何時間も雨に打たれた登山後。温かい湯に入れるだけでも極楽である。


その後入ってきたおじさんと会話を交わす。


この雨の中テント張ってる人達いるみたいですよ~。。。


へえ~!あーそれ僕たちですね(笑)


あー(笑)すいません(笑)


いえいえ(笑)すいません(笑)


あの時の会話は楽しかったなあ~。



さっぱりして本日のメイン宴会の時間がやってまいりました。


今回はトレーニング登山でもあり宴会登山でもある為。僕らは、こんな食材を用意した。


まずは、豆腐のお肉という今回初登場の一品!!


まさに肉の食感がする素晴らしい一品。なによりヘルシー!!普通に肉代わりになる為肉料理が多い方にはおすすめ!


まずは焼肉のタレで味付けしてビールで乾杯!


この豆腐の肉は歯ごたえありなので味付けさえ肉風味であれば本当に肉である。ただし鍋などの煮物には向いてない。いや普通にうまくない。


酒も進みビールのあとはウイスキーの水割り。


そしてメインディッシュ。。サバ缶のキムチ鍋




最高にうまい!これは暖まるし雪山には最適な一品。


登山の話しやら仕事の話しをしながらワイワイ楽しみ。お腹が一杯になったところでシメの挽きたてコーヒー。


素晴らしい~♪



今回は夜は冷え込むと思っていたので一つのテントで二人寝る雪山スタイルで来ていたためテントに戻ってからも寝るには早く残っているウイスキーをたいらげる(笑)


ここは沢も近いため近隣の音は全然聞こえずさらには雨の音大きいため周りに気を使わなくてすむ。


二人は暇だったので、懐メロを歌い愉快に一時を過ごす。


僕らの寝袋はけして高級ではない。10万もする厳冬期用のシェラフを持ちそろえてない。よく山で、寒い~とか寝れない~とかを耳にするが、それが当たり前なのが山である。いちいち言葉に出すものでもないし、雪山になると、寒くて起こされ寝れない時間をやり過ごすのが普通である。最初から寝れない少しでも寝れればラッキーという気の持ちよう。ここら辺が本当に精神論でストイックになれるかだ。寝たいのであれば日頃から耐寒トレーニングをしていれば良いのである。


という気持ちはあるものの、やはり寒くて寝れないと明日の行動力が激減する。そういう事で僕らは寝袋に予め用意していたホッカイロを大量に投入する(笑)


もはや床暖房の上に居るぐらいぬくもりを感じる(笑)そして明日に備え眠りにつく。



朝の4時に目覚ましをかけていたが冷たいものがあたりそれより前に起きる。


外は土砂降りでテントは浸水していた。濡れた寝袋から這い出てkを起こし食事の準備に取り掛かる。


往復で7時間の行動を強いられるので朝の食事がキーを握る。この土砂降りの中で食事にはありつけられないのでテントの中の食事が最後の食事になる。


朝と山頂用の食事を全て食べる。朝4時に(笑)



もちにウィンナーパン。それにお粥やリゾットなどなど。


逆にお腹いっぱいになりすぎて動きたくなくなる(笑)






一時間ぐらいかけて食事をして、いざ出発。外は真っ暗闇。


沢の音。雨の音。二つのヘッドライトが揺れて僕らの登頂アタックが開始した。


三条の湯から山頂までは滑れば大怪我をするような道ではあるが、単調である。すぐに飽きが来る。ひたすら林道を歩き続けてやっと山頂に到着。



空が明けて来ると雨も弱まり山頂に着いた頃には小雨程度だった。



今回は、槍ヶ岳の登頂をした瞬間のような感動は全くなかった。あくまでもトレーニング登山だがあれだけの興奮する感動はなかなか得られない。


だからこそ、もっとストイックにもっとスパルタに世界中のクライマー達がアルパインクライミングというスタイルを取るのだろうと思った。


そして、来た道を帰りテントを撤収し下山路に歩む。



帰りは温泉に入りピザを食べて帰宅する。



これからいよいよ冬季の僕らが目指す雪山登山の季節がやってくる。この一年も本当にあっちこっちに出掛けては登った。

なぜ登るのか今だに答えはないけれど、僕は雪山以外の登山は全て雪山の為のトレーニング登山という認識にある。


この一年で培った力と知識で雪山にアタックしていきたいと思う。


どこまで行けるかわからないし無理は出来ないけど、けして楽ではなかったトレーニング登山。めいいっぱい楽しめるといいな。雪山。