青春を山へ

登山記録と過去の登山を日記風に綴っていきたいと思います。

雨天時雲取山テント泊登山

この日kと合流して雲取山のテント泊登山に出掛けました。

今回僕らは前々から行きたいと思っていた甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に行こうと計画を立てていましたが、天気予報は変わらずの雨。仕方なく断念して東京都最高峰である雲取山に初登山です。


がしかし、kの体調がどうも悪いらしく一般的なルートでは厳しいとの判断。三条の湯という山小屋でテント泊して明朝に登頂を目指す事に。。。


やはり当日も雨...。


しかし僕らはあまりにも過酷過ぎた横殴りの雨のなか今年の夏に槍ヶ岳を登頂しました。寒気が厳しいなかで何時間も大雨に打たれながら山小屋に到着。テント泊は無理と判断して山小屋に泊まるも殺生ヒュッテは寒く。ガタガタ震えながら食事を済ませ濡れている服を着たまま寝るという。。。あれは本当につらかった(笑)


そんな過酷な経験があるからか、勢いよく降る雨も全く気にならず僕はシェルの帽子をとって雨を感じた。。紅葉シーズンとあって色合いよく景色を楽しむが単調な林道にそのうち飽きる。。。





集中力が登山に必要なのは前回の槍ヶ岳でもわかっていた事だが単調な道を何時間も歩くのはある意味過酷である。。


そして、2時30分頃に本日の野営地に到着。




受付に行くと、この雨の中で...屈強ですね(笑)と言われる(笑)


ここの山小屋には、なんと温泉がある!!

がしかし、男と女の時間交代制の為只今の時間は女湯になる。

ひと風呂浴びてビールでもと思っていたが仕方がないので先にテントを張ったりと寝ぐらの整地に取り掛かる。


一段落ついたところで風呂の時間まで余裕があり小腹が空いていた二人はもちとウィンナーを焼くことに...持ってきて正解だった。雨で濡れているが本当に美味しいと感じた。



そして雑談したり明日のスケジュール確認をして一時をやり過ごし本日大変楽しみにしていた入浴タイーム♪




やはりここは山奥でこのお湯はそのまま小川に流れるのでシャンプーなどの物は一切禁止。


ただ湯につかるだけだが何時間も雨に打たれた登山後。温かい湯に入れるだけでも極楽である。


その後入ってきたおじさんと会話を交わす。


この雨の中テント張ってる人達いるみたいですよ~。。。


へえ~!あーそれ僕たちですね(笑)


あー(笑)すいません(笑)


いえいえ(笑)すいません(笑)


あの時の会話は楽しかったなあ~。



さっぱりして本日のメイン宴会の時間がやってまいりました。


今回はトレーニング登山でもあり宴会登山でもある為。僕らは、こんな食材を用意した。


まずは、豆腐のお肉という今回初登場の一品!!


まさに肉の食感がする素晴らしい一品。なによりヘルシー!!普通に肉代わりになる為肉料理が多い方にはおすすめ!


まずは焼肉のタレで味付けしてビールで乾杯!


この豆腐の肉は歯ごたえありなので味付けさえ肉風味であれば本当に肉である。ただし鍋などの煮物には向いてない。いや普通にうまくない。


酒も進みビールのあとはウイスキーの水割り。


そしてメインディッシュ。。サバ缶のキムチ鍋




最高にうまい!これは暖まるし雪山には最適な一品。


登山の話しやら仕事の話しをしながらワイワイ楽しみ。お腹が一杯になったところでシメの挽きたてコーヒー。


素晴らしい~♪



今回は夜は冷え込むと思っていたので一つのテントで二人寝る雪山スタイルで来ていたためテントに戻ってからも寝るには早く残っているウイスキーをたいらげる(笑)


ここは沢も近いため近隣の音は全然聞こえずさらには雨の音大きいため周りに気を使わなくてすむ。


二人は暇だったので、懐メロを歌い愉快に一時を過ごす。


僕らの寝袋はけして高級ではない。10万もする厳冬期用のシェラフを持ちそろえてない。よく山で、寒い~とか寝れない~とかを耳にするが、それが当たり前なのが山である。いちいち言葉に出すものでもないし、雪山になると、寒くて起こされ寝れない時間をやり過ごすのが普通である。最初から寝れない少しでも寝れればラッキーという気の持ちよう。ここら辺が本当に精神論でストイックになれるかだ。寝たいのであれば日頃から耐寒トレーニングをしていれば良いのである。


という気持ちはあるものの、やはり寒くて寝れないと明日の行動力が激減する。そういう事で僕らは寝袋に予め用意していたホッカイロを大量に投入する(笑)


もはや床暖房の上に居るぐらいぬくもりを感じる(笑)そして明日に備え眠りにつく。



朝の4時に目覚ましをかけていたが冷たいものがあたりそれより前に起きる。


外は土砂降りでテントは浸水していた。濡れた寝袋から這い出てkを起こし食事の準備に取り掛かる。


往復で7時間の行動を強いられるので朝の食事がキーを握る。この土砂降りの中で食事にはありつけられないのでテントの中の食事が最後の食事になる。


朝と山頂用の食事を全て食べる。朝4時に(笑)



もちにウィンナーパン。それにお粥やリゾットなどなど。


逆にお腹いっぱいになりすぎて動きたくなくなる(笑)






一時間ぐらいかけて食事をして、いざ出発。外は真っ暗闇。


沢の音。雨の音。二つのヘッドライトが揺れて僕らの登頂アタックが開始した。


三条の湯から山頂までは滑れば大怪我をするような道ではあるが、単調である。すぐに飽きが来る。ひたすら林道を歩き続けてやっと山頂に到着。



空が明けて来ると雨も弱まり山頂に着いた頃には小雨程度だった。



今回は、槍ヶ岳の登頂をした瞬間のような感動は全くなかった。あくまでもトレーニング登山だがあれだけの興奮する感動はなかなか得られない。


だからこそ、もっとストイックにもっとスパルタに世界中のクライマー達がアルパインクライミングというスタイルを取るのだろうと思った。


そして、来た道を帰りテントを撤収し下山路に歩む。



帰りは温泉に入りピザを食べて帰宅する。



これからいよいよ冬季の僕らが目指す雪山登山の季節がやってくる。この一年も本当にあっちこっちに出掛けては登った。

なぜ登るのか今だに答えはないけれど、僕は雪山以外の登山は全て雪山の為のトレーニング登山という認識にある。


この一年で培った力と知識で雪山にアタックしていきたいと思う。


どこまで行けるかわからないし無理は出来ないけど、けして楽ではなかったトレーニング登山。めいいっぱい楽しめるといいな。雪山。