青春を山へ

登山記録と過去の登山を日記風に綴っていきたいと思います。

秋の四阿山へ2012

5月の会津駒ヶ岳の登頂を断念した僕は、夏は富士山に登る程度でほとんど山には行かず11月頃に長野県の初級レベルである四阿山に行くことに決めた。この山も今でも記憶に残る良い登山行でした。


日帰り登山ばかりの山登りからテントを担いでのテント泊登山に憧れとステップアップがしたいと思っていた僕は、今回の登山前にオートキャンプ場でテントの設営等の練習をしようと知人を誘いました。


山岳用テントは二種類の組み方が違うテントがありメリットデメリットがイマイチわからなかった僕は両方大人買い。10万円以上しました。


オートキャンプ場は四阿山を眺めることが出来る菅平キャンプ場。


11月の平日だからかお客さんは僕らだけで静かな一時を過ごせる。




この日の夜も鍋料理から魚の塩焼きなどなど宴会のスタート。




どうして外で食べるご飯は、こんなにも美味しく感じるのか不思議である。



地元で買った野菜か確か山菜で暖かいそばを作りシメる。


肌寒さが少し辛い外での宴だからこそ暖かいそばはホッとする味に変わる。


そしてここ菅平キャンプ場にはなんと!お風呂場がある!!


半露天風呂?的な感じのヒノキ風呂でかすかな心地良い匂いとお湯の温度。外を覗けば夜空には満点の星空に秋の合唱と最高のシチュエーション。


となる前に最初はずっと冷たい水しか出てなくボイラーのスイッチを寒い中素っ裸で探したのは苦笑である(笑)


なんだかんだと明日の準備を済ませて就寝。


子どもの頃に何度かテントで寝たことはあったものの大人になってからは一度もない。正直こんな布一枚の中で寝るなんて気が知れないと感じた。


もしかしたら動物が?悪い人間が?様々な想像が出来てしまう...。


がしかしお酒の力もあってかすぐに睡魔に襲われたのはいうまでもない(笑)


次の日に起きて牧場の駐車場に到着する。ここに来るまでに確か入り口ゲートで料金を払ったように思う。




車から出ると目の前の景色がどどーんと現れる





あんな凄いところにいつかは行ってみたいと思いながら牧場に歩き出す。


牧場とかにも憧れかある僕は、ガイドブックをみて歩けるならここだ!と決めたため確かに楽しみにしていた一つだが、、、


臭いのことを僕は知らない。。。


知人と会話もあまりせずそそくさと牧場を通り過ぎる


幾分か歩くと小川がみえてくる




そこを越えてからは登りの連続である。


登りの時はいつも必死なので記憶があまりないが開けてく景色は凄い!の一言。







ところが実は僕らは昨日の深酒から寝坊をしてしまい、あまり時間がない。


足を早めて山頂を目指す。


山頂付近ではすでに雪があることにビックリした




そして長い木の階段が続き山頂に到着。


遠くに富士山が見えたのは意外だった。




日も暮れかけているし寒いので早々に撤収する





そして無事に登山口に下山。



帰りの途中にマタギ亭という料理屋で心優しいおばあさんの接客を受けながら猪鍋料理をがっつく。






ここは今では僕のお気に入りで今でも立ち寄るところ。お値段も手頃で、とにかく美味しくおばあさんとの会話も楽しい。


祖母の家に来たような感覚である。



そして近くのホテルに泊まり今回の登山旅は終わりを迎える。

アルピニストの名言



僕は長い登山生活を通して、山へなぜ登るのかとか、アルピニズムの堅苦しい理論めいたことは、まだ一度も考えたことがない。よくエベレストに消えていったマロリーの「山がそこにあるから登るんだ」という言葉を引用し、堂々とそっくり真似して言い放っている登山家と称する人々が大勢いるが、僕にはこんな言葉は出てきそうにもない。マロリーがうるさくつきまとう、アルピニストの心なんかまったく理解する事のできないマスコミ連中を煙にまくのに使ったこの言葉を、まじめくさって言い放っているのにはいつも苦笑している。

山とは金では絶対に買うことのできない偉大な体験と、一人の筋金入りの素晴らしい人間を作るところだ。

未知なる山との厳しい試練の積み重ねの中で、人間は勇気、忍耐、不屈の精神力、強靭な肉体を鍛えあげてゆくのである。登山とは、これだけで僕には充分である。 



               小西政継

残雪会津駒ヶ岳~敗退~2012

これは、赤城山などの山登りを終えてGWという連休がある時期だったので次のステップアップ山行として中級レベルである福島県の会津駒ヶ岳に知人と行く計画を立てました。


僕が何より魅力的に感じたのはガイドブックに載っているこの景色。



中門岳というこのピークでランチなんかしたいなって軽く考えてました...。


5月であるからガイドブックにも残雪期とありましたが東京の5月は、もはや初夏であり、残雪と言っても歩道の脇にあるような雪だろうと思い当時の山にたいする認識不足は今思えば深刻です。 


前日の夜に近くまで車で行き車中泊。


明朝に登山口まで向かいます。近づくにつれて二人は思いました...


雪すごくない!!!!!


残雪どころではありません。道路の脇には2mぐらいはある積雪がドッサリと...。


案の定。登山口付近も雪...。残雪山ではなく目の前には本格的な雪山がありました。


とりあえず帰るのはあまりにももったいないので行けるところまで行こうかと歩みますが、すぐに腰まである雪の道が待っていて、装備も服も夏山用なので冷たくこれは無理だな~と思いながらも先に進みます。


東京で雪が積もってもたかが知れてます。なので僕は、腰まである雪を歩くのも見るのも初めての体験でした。登るのは大変ですが、子どもが雪を見ると興奮するように僕もこんなにも積もってる雪をみて興奮しまた楽しんでました。


途中ベンチで腰を掛けて休んでいると一人のおじいさんが下りて来ました。


そして、


君たちどこまで行くの~?ワカンはー?ゲーターは?と質問されます。


雪山用の装備の名前もろくに知らない僕らは、ありません!山頂行けますか?とバカにも聞いてみるが、やっぱりの返答。


ここからはさらに雪が積もってるから装備も経験もないならここで引き返した方がいいぞ~。


5月で雪が普通にあるのは、今では常識でしよそんなのと思う僕ですが、登山を始めてまもなくの頃。良い勉強だったと当時を振り返れば思います。


また、夏山も来たことがなく飛ばしていきなり雪山に行くのも間違いだと感じました。どの山であれまずは偵察としてでも夏山に行くべきだとこの時思いました。


わかりました~。ここで休んで後は下山します。とおじいさんに伝えおじいさんは先に下りて行きました。


僕らも少し休んで下山はシリ滑りしながら下りランチで用意した焼肉を登山口付近で食べて今回の登山は終了しました。


この体験で雪山に魅了されまた歩く技術を学びたいと強く思ったキッカケの登山でした。


この会津駒ヶ岳は二年後の夏に登頂しましたが、またそれは今度お話しします。